禅の心と茶道の文化が息づく日本料理とお酒の店「吉祥軒」
蒲生工務店 一級建築士事務所長らく使用されていなかった築およそ100年をこえる日本家屋の一部を、地域に根づく気軽な日本料理店として新装。
古色と杉のコントラストが美しい店内には無双窓から柔らかな風と光が取り込まれます。
外部からの光を反射させ、室内に柔らかな光を拡散させる「砂摺り天井」や、外であった空間を内に取り込んだ渡り廊下などは、茶室にみられる巧みな空間技法です。
縦桟と取手に煤竹を施した造作建具も店主考案のもの。
店主自らが企画される細部までのこだわりと、妥協しない職人技の織り成す空間が新たなおもてなしの灯を燈します。
施工情報
施工会社
蒲生工務店 一級建築士事務所
ポイント
外観
渡り廊下
内と外を繋げる日本家屋の長所を巧みに活かす設計。
もともと外にあった空間を内に取り込んだ渡り廊下。
厨房
厨房の水屋箪笥は既製品を再利用されたもの。
外観
古材を再利用した無双窓からは、柔らかな風と光が取り込まれます。
建具
木材にスリガラスをはめこみ、縦桟と取手に煤竹を施した造作建具。
店内全ての建具も店主考案のもの。
砂摺天井
胡粉をすり込んで木目が白く浮かび上がった「砂摺天井」によって外部からの光を反射させ、室内に柔らかな光が拡散されます。
日本の茶屋にみられる巧みな空間演出です。