□家事動線について

家事動線とは、生活に必要な家事を行う時に移動する経路のことです。
この家事動線をよくすることは、家事の時短につながります。
家事動線が悪いと無駄な動きをする必要が出てしまい、家事をスムーズにこなすことが難しくなります。
共働きの家庭で家事がスムーズにできないことは致命的と言えるでしょう。

お互いに仕事で忙しいのに家事がスムーズに進まないとなると思わぬ喧嘩に発展してしまう可能性もあります。
家事がスムーズにこなせないことや、想定外の喧嘩で時間を浪費してしまわないように、設計時に家事動線はしっかり考慮すべきポイントです。

□家事動線の良い間取り

家事動線がいい間取りとはどんなものでしょうか。
ここからは一般的に家事動線がいいとされる間取りの特徴を紹介していきます。
新築でも賃貸でも採用できるものが多いですので、ぜひ参考にしてみてください。

1つ目は、「洗濯する・干す・しまう」の場所が近くにあることです。
洗濯は洗濯機がしてくれますが、乾燥機能のない洗濯機の場合、干すという家事が必要になります。
洗濯後の衣類は水を含んでいるためとても重いです。
そんな重いものを長い距離運ぶのは効率的とは言えません。

洗濯機から干す場所までは少ない距離ですむようにしましょう。
また、干す場所からしまう場所までが遠いことも非効率的です。
近年では洗濯機のある洗面所に物干し竿をかけられたり、下着や靴下などをしまうスペースがあったりという間取りも多いです。

2つ目は、水回りが近くに集まっていることです。
忙しい朝は朝食作りでキッチン、洗濯や洗顔などで洗面所、帰宅後はキッチンで夕飯作り、風呂の準備など水回りに関する家事は多いです。
これら水回りが近くにあれば移動が少なくなり、時間短縮につながります。

3つ目は、キッチンの配置にワークトライアングルが考慮されていることです。
キッチンのワークトライアングルとは、冷蔵庫、シンク、コンロの3つの場所を結んでできる三角形のことです。
理想はこのワークトライアングルが大きすぎず、小さすぎないものであることです。
この三角形の三辺の合計が4m前後となっていると調理が効率よく進められるとされています。

厳密に4mを測る必要はありませんが、少し意識するとかなり違います。

4つ目は、場所ごとに適した収納があることです。
家事の時短には必要な場所に必要なだけの収納スペースがあることです。
キッチンに食料を保存できるパントリーや玄関に十分な広さの靴箱などそれぞれの場所に十分な収納スペースがあるとしまうのも取り出すもの楽になります。

□事前に話し合っておくべきこと

共働きとなるとお互いに時間がありません。
前述の通り、時間がないことで思わぬ喧嘩に発展することもあるでしょう。
ここからは快適な家づくりをするために家族と話し合っておくべきポイントを紹介していきます。

1つ目は、子どものことです。
将来の子供の数によって必要な部屋は変わります。
子供部屋の数や収納スペースの広さ、リビングや家事をするスペースの広さなどは子どもの数によって変わってくるでしょう。
また、兄弟が同性なのか異性なのか、年齢差は大きいのか小さいのかなどによっても違ってきます。

兄弟が異性の場合はほぼ間違いなく、それぞれに部屋が必要でしょうし、年齢差が大きいと、兄弟の誰かが受験の時に壁で仕切られた部屋で勉強に集中したいというリクエストを受けることもあるでしょう。
国土交通省によると、子ども一人当たり10平米以上が追加で必要になるというデータもあります。
将来的に子どもが欲しいか、欲しいなら何人かなどは新築で家を作るのであれば事前に話し合っておく必要があるでしょう。
子どもの性別によっても変わるでしょうが、性別は不確定要素なのであまり気にしなくて大丈夫でしょう。

2つ目は、仕事のことです。
特にお互いの勤務形態はしっかり把握しておきましょう。
仕事の時間がお互いにほとんど同じなら大丈夫ですが、片方が夜勤でもう片方が常勤の場合、生活の中でズレが生じることが多いです。
片方が帰ってくるときに片方が寝ているという状況もあり得るため、寝室とリビングを離した設計にするなどの配慮が必要です。

お互いの時間を合わせるために結婚、同棲のタイミングで転職することも考えてもいいでしょう。
喧嘩の原因にもなるズレはできるだけ無くしましょう。

3つ目は、時間のことです。
時間に余裕がなくなると心にも影響を及ぼします。
お互いの時間をしっかり把握することはとても重要です。

□まとめ

今回は共働きの家庭におすすめの間取りをご紹介しました。
新築を建てるときや引っ越しのタイミングでしっかり家事動線を意識しましょう。
滋賀で家づくりをお考えの方はぜひ当社にご連絡ください。
また、何かわからないことや、お困りのことがあれば掲載している各社に気軽にご相談ください。
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