吹き抜けのある部屋の照明はどう計画すべき?解説します!
しがのいえ。編集部
お役立ち情報
吹き抜けがあるリビングルームは、開放感に溢れおしゃれな空間であるためとても魅力的ですよね。
しかし、そんな吹き抜け空間の照明計画は簡単ではないとご存知の方は少ないですよね。
今回は、吹き抜けのある部屋の照明の計画について徹底的に解説します。
滋賀で住宅の建設を検討している方はぜひ参考にしてください。
□吹き抜けの照明計画が難しい理由
吹き抜け空間の照明計画が難しいとされる理由は、普通の部屋よりもはるかに天井が高いからです。
天井が高いと、照明を取り付けても光が拡散されてしまうので、一階にいる自分の手元へは光が届きにくくなってしまいます。
それを考慮して、つける照明を増やしすぎると、今度は逆に部屋が明るすぎになってしまう可能性があります。
吹き抜け空間の天井高は建物によって異なるため、吹き抜けだからと言ってこの数の照明をこの位置につけたら良いというマニュアルのようなものはありません。
そのため、吹き抜けの天井高や部屋の形、それぞれに合わせて設置する照明の数や位置、明るさを決めなくてはいけません。
このような理由によって、吹き抜けの照明計画は難しいと言われています。
□吹き抜け空間の照明計画をするポイント
吹き抜け空間の照明計画をする時は、2つのポイントを意識しなくてはいけません。
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
1つ目は、地明かりと明るさ感を考慮する
一般的に、部屋の照明計画を組むときには基本として「地明かり」と「明るさ感」の2点を確保しなくてはいけません。
生活をする上で必要な光の明るさのことを「地明かり」と言います。
例えば、食卓で食事をするときに、食卓に並べられた料理を美味しそうに見せたり、食事をする際に必要な最適の明るさがありますよね。
これらが「地明かり」です。
一方で、その空間を快適に感じさせるために必要な明るさのことを「明るさ感」と言います。
これらの「地明かり」と「明るさ感」をしっかりと確保し、吹き抜けのある空間とは、普通の部屋とは違った空間であることや天井が高いということをしっかりと認識しておかなくては、吹き抜け空間での照明計画は失敗しかねません。
これに加えて吹き抜けというのは、吹き抜けだけで完結し、成立する空間は非常に少なく、隣に一層空間がある、2階の廊下がある、などといった空間が連続するケースがほとんどであり、このような空間も考慮して照明計画は組まなくてはいけません。
2つ目は、空間の美しさを台無しにしない
照明を設置するときに、ダウンライト・ブラケット・スポットライトなど、様々なタイプの照明器具をたくさん取り入れると、折角の吹き抜けによる美しい空間も台無しになってしまいます。
これは平面図だけで照明計画をすることによって起きやすい間違いの一つです。
そのため、照明計画を行うときは展開図を用いるなど、空間を立体的に考えられるようにして空間の把握をすることが大切です。
これを行うと、美しい壁面だったり天井面だったりを見つけやすくなり、それに組み込んで建築と設置する照明器具の取り合いを違和感なく配置できます。
しかし、これまではあまり吹き抜け空間が含まれる間取りがなかったため、空間の明るさを確保するためにどうしても使用する照明器具の数が多くなりがちになってしまっていました。
今では、ニーズに合わせた吹き抜け空間のような照明器具がたくさん開発されているので、そのような心配もなく、選択肢も広がっています。
このような照明器具を使用して、照明の数や明るさ、位置などを調整することにより、吹き抜け空間を生かした、美しい空間が実現できるでしょう。
□吹き抜けの照明計画に必要な対策
ここでは、実際にあった吹き抜け空間の照明計画の失敗例を紹介し、それぞれに対する対策を解説します。
*天井にシーリングライトを設置したが、明るさが足りなかった
これは、吹き抜けの天井にシーリングライトを設置し、一般的なリビングルームと同じように照明計画を行ってしまったため、明るさが足りず暗くなってしまった、という失敗例です。
光が全体に拡散することが特徴のシーリングライトは吹き抜け空間には不向きのため、ダウンライトを設置する、天井ではなく壁にライトを設置するなどして対策をしましょう。
ダウンライトであれば、明るさにもバリエーションがあり、複数個の設置が可能であるため、吹き抜け空間でも暗くなりにくいです。
また、照明は必ずしも天井に設置しなくてはいけないということはないので、一階の天井と同じくらいの高さで壁に照明を設置すると、リビングルームは明るくしやすいです。
*照明が明るすぎて、落ち着かなくなってしまった
これは、逆のパターンで吹き抜け空間だからと言って照明を設置しすぎてしまった結果、部屋が明るくなりすぎてしまい、落ち着かなくなってしまった、という失敗例です。
この対策としては、照明の方向を変えられるスポットライトを採用することです。
スポットライトを設置することにより、細かい作業をしたいときは光を下向きにし、リラックスしたいときには上向きにするなど、自分の気分やニーズに合わせて部屋の明るさを調整できます。
□まとめ
今回は、吹き抜け空間の照明計画について徹底的に解説しました。
自分で計画するのは難しいと感じる方は、当社のように建築実績の豊富な会社に相談、任せるのがおすすめです。
何かわからないことや、お困りのことがあれば掲載している各社に気軽にご相談ください。
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